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流産が心配で眠れない!どうしたらいいの?
赤ちゃんがお腹に宿っているとわかると、嬉しさいっぱいの反面、色々な不安が湧き上がってきますよね。
特に一度流産を経験していると、「また同じことになったら・・・。」と不安になってしまいます。
妊娠初期は不安を感じやすくなる時期です。
不安で眠れないという方は、正しい知識を知って、眠る工夫をしてみませんか?
大丈夫!~不安だけが原因じゃない!妊娠初期の「不眠」
妊娠をすると、体の中のホルモンバランスが大きく変わります。
そのため、精神状態が不安定になり、いつもなら気にならないことでも不安になります。
また、涙が出たり、感情の起伏が激しくなります。
妊娠初期に不安で眠れなくなるのは、決して珍しいことでも特別なことでもありません。
眠れないことは辛いことですが、「私だけがこんなに不安なのでは・・・。」と心配しなくても大丈夫です。
流産への不安を軽くするには
妊娠初期は、胎動などお腹に赤ちゃんが宿っている実感がないため、流産への不安はなかなか消し去れないものです。
流産を心配する妊婦さんに保健師としていつもお伝えすることは2つです。
1.ママの疲労や運動、食事、転倒などが原因になることはない
1つめは、ママの疲労や運動、食事、転倒などが原因になることはないということ。
妊娠初期の流産の原因は、遺伝子異常であることが多いのです。
「眠れないともっと流産しやすくなってしまうのでは?」と悩んでしまうことも多いかもしれませんね。
心配してストレスを抱えたり、不眠になったりしても、安心してください。
それで赤ちゃんを流産してしまうことはありませんよ。
2.健診と健診の間に診察をしてもらえないか相談
2つめは、あまりに不安が強いようであれば、かかっている婦人科の医師に心理状態を伝えてみませんか?
健診と健診の間に診察をしてもらえないか相談してみましょう。
妊娠初期の検診は1ヶ月ごとと期間が空いてしまうことが多いですね。
とても不安が強いようであれば、費用はかかってしまいますが、超音波検査で赤ちゃんが元気かどうかを確認してもらうこともできることがあります。
妊娠初期の不眠を撃退する方法とは?
妊娠初期の不眠はめずらしくなく、不安がない人でも熟睡は難しくなるのが普通です。
けれど、なるべくならしっかり眠って、身体を休めたいところですね。
どうすれば睡眠を取りやすくなるのでしょうか?
1.眠る前のスマホ・ネットはNG!
眠る前にスマートフォンやインターネットをしてしまうと、ブルーライトが脳を覚醒させてしまいます。
そのため、眠りにくくなってしまいます。
更に、妊娠に関する不要な情報も仕入れてしまい、不安が増してしまうことも少なくありません。
2.体を温めて就寝モードへ
人間は、体温が一旦上がり、下がってくるときに眠気を感じやすくなります。
就寝前はぬるめのお風呂にゆっくり浸かり、暖かい飲み物を飲むようにします。
ハチミツ入りのホットミルクなどがおすすめです。
更に、妊娠初期は体温が上がり、身体がほてって眠れなくなることもあります。
そんなときは、頭頂部やおでこをアイスノンで冷やすと眠りやすくなります。
(※耳より下は冷やさないように注意してください!逆に眠気が飛んでしまいます。)
3.無理して眠ろうとしない
眠くないのにベッドに入り、眠ろうとすると、却って眠れなくなることがわかっています。
暗くしたリビングで音楽を聴いたり簡単な家事をして、眠気を感じたら寝室へ行く方が良いでしょう。
不安について専門医を受診する目安
ホルモンバランスの変化などが原因で、妊娠中に軽いうつ症状が出てしまう方もいます。
以下の項目に当てはまるほど不眠や不安の症状が強ければ、産婦人科もしくは心療内科を受診しましょう。
- 寝つきが悪く、なかなか眠れない(入眠障害)
- 夜中に何度も目が覚めて、なかなか眠れない(中途覚醒)
- 朝早く目が覚め、そのあと眠れない(早朝覚醒)
- ぐっすり眠った感じがしない(熟眠障害)
まとめ
特に初めての妊娠では、小さな体の変化1つ1つが不安になってしまいますね。
けれど、不安を持つことは、ママになるための最初の1歩です。
これからお腹が大きくなり、赤ちゃんが産まれ、成長していくなかでも、ママは大切な命を守る不安の連続です。
たくさんの不安を経験しながら、ママも成長していきます。
不安を感じる自分を否定せず、家族やお友達、医師や助産師に不安を吐き出していきましょうね。
執筆:金子奈菜絵