知っておきたいお産のこと

感動の出産へ!保健師が教えるフリースタイル出産のメリットとスタイル

更新日:

執筆者:金子奈菜絵

フリースタイル出産ってなに?

みなさんは、どんなスタイルで出産しようと思っていますか?
最近では、自分の意志で出産方法を選ぶ妊婦さんが増えています。

  • 初めての出産では一体どんなスタイルが良いのかわからない
  • フリースタイルの出産には興味があるけれど、どんなものだろう

そんな風に疑問を持って、このページを訪れてくださった方もいらっしゃるでしょう。

今回は保健師ライターで、フリースタイルでの出産経験がある執筆者が、産婦さんへの負担が少ないと言われる「フリースタイル分娩」について、わかりやすくお伝えしようと思います。
また、フリースタイルでの出産経験者の先輩ママたちに

  • フリースタイルの出産はどうだったか
  • どのスタイルが出産しやすかったか

経験談を寄せていただきましたので、たくさんご紹介したいと思います。

フリースタイルの出産スタイルは?

フリースタイル分娩とは、文字通り赤ちゃんをママの好きな(楽な)体勢で産むことです。
フリースタイルの体勢1
2フリースタイルの体勢
一般的な病院での出産の場合は、分娩台で仰向けのまま出産することが多いです。
多くの病院での出産は、下のような仰向けスタイルが一般的です。
妊婦立ち合い出産2
それに対して、フリースタイル分娩の場合は、横向き・四つ這い・しゃがんだ体勢などママが出産しやすいスタイルでお産をすることができます
人によっては、パートナーに抱きついたまま出産したり、ビーズクッションにもたれるようにして出産することもあります。
設備があれば、プールやお風呂で出産する方もいます。

フリースタイル分娩のメリット

フリーススタイル出産には、メリットがたくさんありますが、そのなかでも代表的なものをご紹介します。

1.リラックスできる

ライフスマイルym (39)

リラックスは、陣痛を和らげるってご存知でしたか?

慣れない分娩室で、高さのある分娩台の上で仰向けになる出産では、緊張で体が硬くなりリラックスできないママも多いようですね。
フリースタイル分娩の場合は、畳や床に敷いた布団、畳、ベッドの上など日常に近い環境で出産に臨める場合が多いです。
そのため、初産であってもリラックスしやすいようです。
施設によっては、バランスボールやビーズクッションが利用できることもあり、より楽な体勢で出産できますね。
※リラックスをするとエンドルフィンという「幸福ホルモン」が分泌されるので、陣痛自体の痛みも和らぎます。

先輩ママの体験談:一番痛くないスタイルで出産できた

四つん這いになって陣痛に耐えていたので、本陣痛に入ったときには痛みで態勢を変えれなかったので、フリースタイルの産婦人科で良かったとその時思いました。
(hime・38歳・4歳娘・1歳娘・大阪府在住)

先輩ママの体験談:痛みを逃しやすかった

33時間の長い陣痛だったが、フリースタイルだったので大きいボールにもたれたり天井から着いている綱にしがみついたりと自分が楽な姿勢をとることができて良かった。
痛みを逃がしやすかったと思う。
(ゆうママ 39歳・一歳息子・福岡県在住)

2.分娩時間が短縮される

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仰向けで出産しようとすると、赤ちゃんは重力とは逆の方向へ、つまり産道を上っていかなければなりません。
それに対して、四つ這いや立った姿勢での出産は、赤ちゃんが産道を下へ通っていくことになります。

仰向けでの出産と比べると分娩時間が短くなり、出血量も減ることがわかっています。

先輩ママの体験談:ベストな体勢で出産できた

自分の好きなように自由に体勢を変えられるのでとても良かったです。
陣痛の激しい痛みがありながらも、ベストな体勢を探しながら出産できたので体力的にも気持ち的にも少し楽でした。
(ぽちゃちゃん25歳・8ヶ月娘・神奈川在住)

先輩ママの体験談:楽だった

その時でないと分からないと思ったのでフリースタイルにしましたが、楽な姿勢でうめるので身体に負担はなかったです。
痛さも軽減すのではないでしょうか。
(こーくんママ40歳 6歳息子 静岡在住)

3.会陰切開をする確率が減る

会陰切開とは、分娩の際に会陰部が切れてしまわないよう、切開することです。
今までは、初産の際はほぼ100%に近い割合でこの会陰切開が行われていました。
しかし、会陰切開が不要な場合も多くあることが研究で明らかになり始めています。
(余談ですが、同サイトのライター・菅ゆみさんも切開せず出産しています。)
フリースタイル分娩では、会陰が裂けにくいこともあり、可能な限り切開をせずに赤ちゃんを産むことができます。

4.赤ちゃんへの負担も減る

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上の2つと重なりますが、分娩は、赤ちゃんにとっても大きな負担になります。
ママがリラックスして分娩しやすい体勢を取ることで、赤ちゃんもスムーズに生まれてくることができます。
また、仰向けで出産すると、お母さんの大きな血管が赤ちゃんで圧迫されてしまいます。
必ずしも起こるわけではありませんが、赤ちゃんの心拍数が低下する(胎児心拍低下)が起きやすくなります。
フリースタイル分娩では、この胎児心拍低下も起こりにくくなります。

先輩ママの体験談:いきみやすかった

5年前、長男を産む時に仰向けではなく、横向きで出産しました。
いきむ時も力を入れやすく、手すりにつかまりやすかったので、よかったです。
会陰切開もしませんでした。
(こびと・32歳・5歳息子、3歳娘・北海道在住)

5.家族との絆が深まる

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フリースタイル分娩の場合は、立ち会う夫(場合によってはお子さんを含めた家族など)の役割も一般の分娩とは変わります。
分娩台で出産する場合は、手を握る・声をかける・・・というサポートに限られてしまいます。
フリースタイルの場合は、腰をマッサージしたり、出産のときにママを支えるなどの役割(※上のフリースタイル分娩図参照)もあります。
ママひとりだけでのお産でなく、出産するママを支えるメンバーの1人としてパパが活躍することができます。
そのため、「一緒に出産を頑張った!」という絆が深まることが多いようです。

先輩ママの体験談:立ち合い出産で産後も協力的に

私は旦那さんが協力的だったので夜泣きが酷い時も起きてくれました。
母乳がうまく出ない時はミルクを上げてくれたり、育児ができない時は家事をしてくれました。
立ち合い出産のおかげかもしれません。
(あおぽんず・24歳・5歳の娘・宇都宮)

楽だった体勢

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楽な体勢は人それぞれ違いますが、横向き(側臥位)が楽だったという声が多かったようです。
ただし、数時間横向きでいきむと足がつりそうになるという意見もあるので、参考にしてください。

先輩ママの体験談:M字開脚が楽だった

フリースタイル出産だったのですが、頭が出てくるまでのいきみ逃し中は横向きが楽で、いざ頭が出る!という時は座った状態のM字開脚が私には楽でした。
でも最終的には両手でベッドの柵を掴み、両足で踏ん張るスタイルに落ち着き、その状態で産みました。
助産師さんが「髪の毛見えてきたよー」「いきみ方うまいよ」とか逐一報告や言葉掛けをしてくれたのが感動しました。
あと、出産中は助産師さんがずっと肛門を押さえててくれてました。(そのため産後の痔を防げました)
(るんたん、33歳、2歳娘、神奈川県在住)

先輩ママの体験談:横向きが楽だった

私はフリースタイル分娩だったので自分が一番楽な体勢でお産ができました。
バランスボールを抱きながら横向きで分娩をしました。
四つん這いになってみたり、仰向けになってみたり、様々な体勢を試して横向きに落ち着きました。
おかげで自分が一番安心できる形での出産となりました
(花ちゃん29歳・2歳息子・東京都在住)

先輩ママの体験談:横向きと座位が良かった

私は二人目の出産をフリースタイルにしました。
特に憧れなどはなかったので、初めは分娩台でお願いしていたのですが、二人目ということもあり病院についたときには子宮口が開いていました。
すぐに空いている部屋が和室の布団だけでした。
陣痛が耐えられないほど痛くなって来たときは、大きなクッションにもたれかかったり、横を向いたりとかとても自由な姿勢でいられ、自分が一番楽な体勢で産むことができました。
産んだ後は、臍の緒を自分で切らせてもらうことが出来ました。
なんだかとても不思議な感じでしたが、すごくいい思い出になっています。
(ちーこりん・33歳・7歳息子と4歳息子・愛知県在住)

先輩ママの体験談:四つん這いは合わなかった。側臥位でのいきみのがしがおすすめ

7歳5歳の男の子と、1歳の女の子を同じ病院で出産しました。
長男の時は何もかもが初めての出来事で、中々降りてきてくれず、四つん這いを勧められてやってみたところ、更なる痛みに悶絶しました。
人にもよると思いますが、四つん這いなんぞ、やるもんではございません。
いきみ逃しは、側臥位になりました。
楽でした。
赤ちゃんを最後に出す時は、やはり普通スタイルの体勢が一番楽でした。
助産師さんも、コロコロ変える態勢に付き合ってくれ、感謝してます。
フリースタイルは、気持ちを切り替えるにも、良いと思いますよ!
(みぃ。32歳。岩手県・7歳、5歳の男の子と、1歳の女の子)

先輩ママの体験談:横向き分娩は注意して!

初めての出産で横向きの分娩を経験しました。
破水してから左足を下にしてのスタイルで臨んだのですが3時間で左足がつりそうになり、反対向きに変えてもらいました。
陣痛の合間に、しかも点滴をつけながらの体位変更だったので大変だった思い出があります。
それから1時間ほどで出産に至ったのでよかったのですが、分娩がさらに長引いていればもっと足に負担がかかっていたように思います。
(あんつぶ・32歳・2才11カ月の息子と6カ月の息子・滋賀県在住)

フリースタイル分娩で注意すべきこと

メリットがたくさんあるフリースタイル分娩ですが、知っておかなければいけない注意点もあります。

妊娠の経過によっては選べないことも

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フリースタイル分娩は安全な出産方法ですが、ママと赤ちゃんのために、より安全な方法を選ばなければならない場合もあります。
条件は各施設によって異なりますが、次ような場合は出産の際に赤ちゃんやママを守る高度な設備が必要なこともあり、分娩方法が限られます。

  • 1人目が帝王切開だった
  • 以前の出産で異常があった
  • 40歳以上で初産である
  • 体外受精で妊娠した
  • 過去に心疾患など大きな病気をした
  • 妊婦さんの身長が150cm未満
  • 赤ちゃんの体重が小さい
※あくまで一例です。条件は、必ず分娩希望の施設でご確認ください。

分娩の途中で出産スタイルが変更になる可能性もあります

妊娠の経過に一切問題がなくても、出産は途中で何が起こるかわかりません。
ママや赤ちゃんの体に異常が起きた場合は、分娩台での出産や帝王切開に切り替わることもあります。
また、助産院や自宅などで出産する場合は、救急車ですぐに設備の充実した病院へ移らなければならない可能性もあります。
全ては赤ちゃんとママを守るためなので、「そういうこともある」とあらかじめ心構えをしておきましょう。

先輩ママの体験談:大変だったこと

途中で回転がとまったので、助産師さんが手を突っ込んで、羊水をかき出しながら、赤ちゃんを入り口まで連れてきてくれました。
その後も、子宮の入り口が裂けたり、なかなか泣かなかったり、私の出血が止まらず、分娩室から半日出してもらえなかったりと、散々な目にあいました。
(ゆみママ35歳・5歳息子・福岡県在住)

まとめ

1人目の出産のときに大きな問題がなかった妊婦さんはもちろん、初産でも病院の基準に当てはまればフリースタイル分娩が可能です。
メリットも多い分娩スタイルですので、出産を希望する病院の医師・助産師やご家族ともよく話をしながら、情報を集めてみてはいかがでしょうか。

執筆:金子奈菜絵

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